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9月5日 同人誌とホタテ

昨日の夜一本の電話がありました。












不細工ソウルイーターキムラからの電話だったのです。





キムラ「おい!今暇だろ?同人誌作るから、今からレーゴのとこ行くから!」




レーゴ「いや、家ではやめてくれ!親父が寝てるから無理だ!」



必至に断りました。
男同士のニートが夜に同人誌を作るなんて考えるだけで恐ろしいですからね。
しかし、そんなことじゃ一歩も引かないキムラ。










キムラ「じゃあバーミヤンな!五分後でよろしく。じゃ。」







キムラはそう言って電話は切りました。







なんてぇ電話だ。








タッチじゃねぇんだよ。

幼馴染でもないし、
南ちゃんみたくかわいくないてめぇと何が悲しくて夜に同人誌つくらねぇといけねえんだ?












しかし、クソっ!なんて心が躍るんだ!
何でこんなにときめくんだ!





キムラめ。良くわかってやがるぜ。










その後用意も何もせずバーミヤンへ向かいました。
店内は人影少なく、大学生グループみたいな集団と、僕らの二組だけでした。
案の定キムラは、汚いスリッパと、
四年ぐらい使った水泳パンツのようなハーフパンツをはいて登場。
上はポヶモンのTシャツ。








同人誌を書くのに風貌までコスプレしてくるすごいやつだ。
そう感心しながら、僕は今日の内容について話しかけたんです。





レーゴ「今日の題材は?」






するとキムラはもう漫画家にでもなったかのような雰囲気でこういったのです。







キムラ「ジブリだよ。ジブリ。ジブリのエロだ。










ありえない。
なんでバーミヤンでジブリのエロなんて書かなきゃならんのだ。










いや、しかし。死ぬほど楽しそうだ!
なんでだ!
なんでツボをわかってるんだこいつは。。










そんな僕の心を読んだのか読んでないのかはわからないが話を続けるキムラ。










キムラ「まずタイトルから考えよう。五分な。」










そういってキムラはノートとペンを僕に渡したのです。








実はこれは対戦でもあったのです。
どちらが面白いタイトルを考えられるかどうかの。










そう。僕達は常にこんな遊びをしていたのです。昔から。
それは23歳のニートになっても変わらず、会った瞬間からバトルが始まるのです。
勝ったほうは何気にうれしいというこのバトル。
今日全ての力をジブリのエロタイトルに捧げたのだ。











やつは必ずすごいもんを隠しているに違いない。
それに対抗するために脳内のニューロンを120パーセント使い切る!









ひらめいた!!!









ノートにタイトルを書きなぐるレーゴ。


しかし、
ふと、これでいいのかと、思い立ったのだ。







ちらりと、キムラのノートをカンニング。







ノートの端には「く」







という字が見えたのだ。







き、貴様まさか、紅の豚系か!?

くっ!





妄想が頭にほどばしる。













「飛ばねぇ汁は、ただの汁だ。」


か?













くそ!面白そうじゃねぇかバカ野郎。





僕は最初のタイトルを消し
次の一手にかけたのでした。






レーゴ「終わったよ。」







キムラ「こっちもだ。」







緊張して睨みあう二人。
お互いにノートを交換し


いざ尋常に勝負なり!!!

























くれないの…??ぶた


火照るの…ばか























レーゴ・キムラ「………………」








殺せ。















二人のニートを誰か殺してくれ。






考え方が同じじゃねぇか!




さすがは長年付き添った仲だ。




笑いを堪える二人。
しかし決着は着きそうにない。


バーミヤンの中、 一方で
キャピキャピと騒ぐ大学生。

一方で

エロジブリのタイトルを考えるニート。













そしてキムラがぼそりとこう言ったのです。










キムラ「どっちがおもしろそうか、あのコに見てもらおうぜ。」










バーミヤンの店員を指差して言ったのです。







レーゴ「よし。見てもらうか……」



勝ち負けが着くまでは僕らは一歩も引けないのです。
これは宿命の戦いなのですから。




テーブルの呼び鈴を鳴らすキムラ。









店員「お待たせしました〜。」


呼び鈴にすぐさま駆けつける女店員(10代、しかもかわいい。)


レーゴ「あの…………すいません。」


店員「はい。」


レーゴ「こ、これ見てどっちが面白そうか決めてください。」


店員「は……?」


僕らの突拍子もない質問に少し焦る女店員。







レーゴ「だから、その、二人で一斉に紙を渡すので、ぱっと見でどっちのほうが面白そうか決めてください。スタジオジブリの新作の名前あてやってたんですよ。」







店員「は……はい。。わかりました。」







にこりと笑って、僕らの言葉を理解したようでした。
十代にしてはマニュアル外のこともできる店員です。

ジブリのエロタイトルを渡すのには腰が引けましたが、
その爽やかなスマイルに「こんなことしても許してくれるだろう」といった
天使の様な雰囲気が漂っていましたので、僕はいとも簡単に手渡してしまったのです。














次の瞬間。













止まる女店員。張り詰める空気。

多分彼女の目には




エロジブリ







が目に焼きついているだろう。











キムラが問い詰める。











キムラ「で?どっちが面白そう?」










焦る女店員。
しかも足は固まったままだ。




そりゃあそうだろう。
ジブリのエロタイトルの選考なんてバーミヤンのマニュアルにはないだろうからな。
選考の目が光る中、僕は願っていた。


こんなの見せないで。

火照るの…バカ。

って言え。と。







店員「あ、あの……こっち…です………」





女店員が紙を差し出す…





選ばれた方は






















「くれないの…?ぶた」












でした。










そして、それはレーゴの負けを意味していました。










何故だ。
くそ。
そんなにぶたが好きか?店員よ。

ぶたが好きならいつでもくれてやるぞ。

この俺様の下半身のポルコはアドリア海の空賊ぞ。
意識もフライトさせて欲しいのか。この野郎。








目の前にはキムラの勝ち誇った顔。
横には完全に警戒態勢の女店員十代。
奥の席にはキャピキャピとした大学生グループ。









なんだ?
この屈辱は!?
突如黒いものが心の奥から芽生え始めたのです。
そして考えるよりも先に口が出てしまったのです。








レーゴ「北京ダックとバンバンジー!!ぶたじゃなくて鳥!!鳥だ!!!」








店員「は…はい!かしこまりました。」



僕の声が異世界からの呼び声となったのか…
店員はハッとした様子で現実に戻ってきました。
そしてオーダーの確認もせず、厨房へ端って逃げました。





クソ。

もうぶたは食べん。




キムラ「キマリだな。くれないの…?ぶた で行くぞ。いいな。」








レーゴ「ああ〜。わかったわかった。で、絵はどうすんの?」








一番重要なところでした。


実は僕らは絵が全くと言っていいほど書けないのです。
前に同人誌を作ろうとして、絵を書き、そして挫折。
そんなことの繰り返しをしていたのです。


ちなみに前のタイトルは「ホタテと青い空」という青春ラブコメでした。







キムラがパソコンで書いた主人公のホタテ







この主人公で青春もラブコメもどこから始まるのだろうか。
原案・原画共に海の藻屑となったのは言うまでも無い。








とにかく僕たちの絵心などこのレベルです。



キムラ「いや、頼むんだよ。今回はさ。うまいやつに」



レーゴ「何?当てでもあんの?」



キムラ「ない。いるでしょ?レーゴの友達に。」


















死ね。。








僕は一体何をやっていたのでしょうか。







_| ̄|○



またも、時間を無駄にしてしまった。
絵もかけないのにエロジブリのタイトルを考えて。


くっ。スラムダンクの三井の気分だ。

先生…バスケがしたいです…… 時間を戻してください。お願いします。









そんな願いは届くわけも無く、時間は流れていきました。

そして、さっきの女店員が北京ダックを運んできました。
僕達を蔑んだ目で。そして、警戒しながら。







気にせずに運ばれた品を食べるキムラ。









キムラ「おっ!これけっこういけんな。うめーうめー!鳥でもいいんじゃん?主人公。














キムラよ。 ホタテの時と同じ過ちを犯すのか貴様は。






僕に食べる隙も与えず、全てを平らげていくキムラであったのです。









と言う事で、
イラスト募集します。
永遠に募集しますので絵がうまい方











「くれないの…?ぶた」









をイラスト化させてみませんか?











永久に待ってます。
エロいのよろしくお願いします。


僕らの夢を繋いでください。








終わり。










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