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インポナイトの次の日のことでした。 もう性も根も、もののけに吸い取られたレーゴはすごすごとナオミ宅から帰宅しました。 しかし、僕の気はおさまりません。 勃たなくなった、僕のチャオズ、折れた心。 祟りとしか言いようがありません。 これは悪魔祓いをするしかない、もののけ駆除を!と思い立ち さっそく友達で唯一の「もののけ専門業者 キムラ」に頼む事にしました。 ファミレスで待つ事15分 ついにキムラはやってきました。 こいつはなかなか古くからの旧友でして、常にもののけと闘っているという戦士です。 むしろもののけ狩りを楽しんでやっているような、狩人です。 早い話がレジェンドです。 レーゴ「もののけが出たんだよ。学校にさ。ものすげぇ怖いんだって。」 キムラ「もののけ?そんなに不細工なわけ?いいじゃーん。紹介してよ〜。」 さすが業者。話がはぇぇ。 レーゴ「そのつもりで呼んだんだよ。頼む。まじ頼む。」 キムラ「えーー!まじで?!お前なんていいやつなんだ。今彼女いないしさ〜。女の子と遊びたかったんだよね。」 レーゴ「あ、あのさ、電話番号とか勝手に携帯に入れてくる様なやつなんだよ。怖いんだよ本当に。しかも昨日怒らせちったんだよ。 電話越しでひゅ〜ひゅ〜言っててまじキモかったんだよ。大丈夫かな?」 キムラ「ぎゃはははははは!そんなに求愛されてんの?いいじゃーん。まじで愛されたいよ〜。不細工に。 しかも怒ってひゅ〜ひゅ〜ってかわいいじゃん。そっち系かぁ〜。」 さすがレジェンド。 敵の解析も完璧です。 だが、どっち系だ? レーゴ「お前はあいつの恐ろしさを知らないんだよ。いいのね?それでもいいのね?」 キムラ「あー大丈夫大丈夫。前の彼女なんて顔も心も「交通事故にあったひきにく」みたいだったから」 キムラよ。 ひきにくってもう轢かれてるぞ。 しかも良く自分の彼女にそこまで言えるな。 さすが戦士の中の戦士。 で、ひきにくはどっち系だ? キムラ「とりあえずさ、メールしてみてよ。。メールきたらどんだけ痛い子なのかわかるじゃん。文体でさ。まず、昨日はいきなり強く言っちゃってごめんからだな。」 レーゴ「あ、ああ。わかった。」 業者キムラの言う事なら間違いない。 こいつに全てを任せよう…… そう思えるほどの説得力が彼にはあるのだ。 彼を頼りにメールを打ったのだった。 「昨日は強く言っちゃってごめん。また今度謝るから。本当にごめんなさい。」 送信。 キムラ「あーこれでいいよ。多分何事もなかったように電話かかってくるから。」 ( Д ) ゚ ゚ レーゴ「えっ!!文体みるんじゃないの?!!電話は勘弁、昨日勃たなかったのに、もう一回聞いたらまじで一生勃たなくなる!」 キムラ「いいんだよ。どちらにしても電話はかかってくるんだから。電話かかってきたら昨日のことに触れずに俺を紹介すればいいから。」 誇らしげに言うキムラ。 どこにこんな自身があるのだろうか。 自分の間違えさえも否定しない男キムラ。 でも何故か、キムラの放つ言葉一つ一つがとてつもない安心感を与えてくれる。 そのときだった。 ぷるるるるるる ぎゃああああああああああ。 キムラさんあんたはすごいよ。完璧に捕らえてるよ。傾向と対策を。 もののけ心をがっちり掴んでるよ! いらないけどな。 レーゴ「もしもし……」 もののけ「だーれだ?」 ブチッ。 きもいきもい! 昨日と一緒だよ。 あいつの「もしもし」はそれか。 こわいよこわいよ。 レーゴ「だーれだ?って言ってた………だーれだ?って。」 キムラ「なんで切ったんだよ〜!とりあえずまたかかってくるから待っててみ。怒ってなかったろ?」 レーゴ「そうだけど、やだ! だーれだ?って言われて名前呼びたくない!!!」 ぷるるるるるるるるる またしても、森からの呼び声が…… キムラは余裕の顔でがんばれ!みたいな顔をしている。 レーゴ「もしもし………」 もののけ「レーゴ君電波わるすぎだよ〜!今何やってんの〜!?」 うるせぇ。 こっちは貴様の声でリンパがはじけそうなんだよ。 昨日から焼け付いた耳障りな声が耳中に響き渡りました。 レーゴ「い…今友達といるよ…。ちょっとかわるね。話したがってるからさ。」 と 携帯電話を キムラににわたす僕。 そこから伝説の狩りが始まったのです。 キムラ「あーレーゴの友達のキムラだけど、レーゴがかわいいって言ってたから喋りたくてさ〜!」 ( Д ) ゚ ゚ キムラよ。 もっとやり方があるだろう。 キムラ「まじでまじで!声からなんかすげぇセクシーなの想像しちゃうわ〜。今度一緒に遊ぼうよ〜。俺の携帯にもかけてよ〜。」 レジェンドよ。 そのセクシーな声でチャオズが死んだんだぞ?? 本当にそう聞こえるのか? と、その時、 キムラが一瞬にやついたんです。 口元が不適にニヤリと…… こいつ………獣…… そうレジェンドでも狩人でもない。 キムラは人間の皮をかぶった魔獣だったんです。 この電話は今 もののけVS魔獣の戦いの最中だったんです。 どちらが喰うか喰われるか。そんな攻防を彷彿させました。 そして電話が、いや、闘いが終わりキムラは勝ち誇ったようにこういいました。 キムラ「あー。今度遊ぶ事になったから!いや〜。予想以上に声がしゃがれてんな!顔型がひどそうだねぇ〜!まじで岩食ってそうな声!!まじヒットなんだけど。」 盛り上がるキムラ。 レーゴ「な、なんだって言ってた?俺のことはなんか言ってた?」 キムラ「別になんも言ってなかったよ?好きな芸能人は坂口けんじらしいぞ」 レーゴ「いらないいらない!そんな情報いらない!!!」 キムラ「あーそう〜。でももうメールとか、電話は俺のもんだからな!」 とにかく、もののけのベクトルは、あっけなくキムラに移ったのです。 ファミレスにいる間ずっとメールのやり取りをしてました。 業者キムラは全部公開してくれました。 キムラ「早く会いたいよ〜。どこいく? 遊園地でもいくか〜。」 もののけ「遊園地いきたい!!でもみ〜子怖いのダメなんだ。」 キムラ「そうなんだ〜!じゃあメリーゴーランドとかダンボとかのりなよ〜。それなら怖くないっしょ〜。」 伝説よ。。何故そんな簡単にメールが打てるんだ。 本当にもののけがメリーゴーランドに乗ってるすがたなんてみたいのか? たった一騎で、一国落とせる騎士団ができてしまうぞ? もののけ「メリーゴーランドとかかわいいのがいい!キムラ君はどんなん乗りたいの?」 キムラ「混んでそうだから乗れりゃあなんでもいいよ」 その時 キムラのコアを発見してしまったのでした。 そうこれがやつの原動力だったのです。 そのままメールは長々と永遠と続きました。 キムラは携帯片手に帰っていきました。 にこにこしながら、そしてレーゴに本当に感謝しながら。 狩人よこちらこそありがとう。 あなたはもう手の届かないところに行ってしまいましたね。 さようなら。 しかし、最後の恐怖は残っているのでした。 その夜、やっと何事も無く眠れる夜。 全てが終わった事の喜びをかみ締め床に就いたのでした。 だが眠りを妨げる不可解な携帯の音が。 もののけ「かわいいって紹介してくれてありがとう。」 _| ̄|○ 終わり。
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