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僕が中学生の頃でした。 その頃の僕は、学習塾に通い勉学にいそしんでいたのです。 クラスは20人ほどの団体授業。 ソネットはいつも一人で授業を受けていました。 細身、めがね、色白、縮れ毛 別に何も悪い事をしたわけではないんですが、 クラスの女の子たちは陰毛と呼んでいました。 中学生の女の子なんてそんなもんです。 陰口が大好きなやつらなんです。 女の子たちの席は真ん中らへん。 不幸ながらもソネットは女の子たちの前の席で、 「陰毛まじキモイよ。。この前そこのコンビニで立ち読みしてるとこ見ちゃった〜。」 「えーーー!まじきもい!!」 こんな卑劣な陰口がモロに聞こえているはずなのに、 何も動じず、静かに背中をたたずませていました。 一番後ろの席だった僕らのグループは一部始終の流れを見て、 「あいつはタフな男だ。陰毛じゃかわいそ過ぎるから、ソネットと名づけよう。」 という賞賛に似た栄誉を送っていたのです。 そんな日のある日、日本史の授業のことです。 その先生は熱血指導で通っていた先生で、怒り出すともうとまらない先生だったのです。 先生「ソネ。これの年号は?」 ソネット「……全然わかりません。。」 先生「おまえこんなんじゃどこにもいけないぞ!?わかってるのか?」 ソネット「…………」 血相をかかえ怒り出しそうな先生。 その時女の子の集団のうちの一人がぼそっとこういったんです。 女子「脳まで縮んじゃったんじゃねーの?」 普通先生ってこういったことに怒りますよね…? だけどこの先生は女子の呟きに乗ったんです。 先生「そうだぞ!頭が縮れてるだけじゃ、意味はない!脳ももっとしわを寄せろバカ野郎!」 ソネット「………」 そうソネットは髪が縮れているだけなのに、生徒にも先生にもひどい目にあっている子でした。 そして授業の途中、先生が「この問題を解いておけ」みたいな形で部屋を後にしました。 またもや女の子達の陰口が始まったのです。 女子1「陰毛まじあたまわりいよね。」 女子2「ねー。まじキモイよ〜。」 実に卑劣。 確かにキモくないとは言えないがそこまで言うことないだろう。 レーゴが陰毛なんて呼ばれた日には、一回夜通し泣いてから 毎夜、毎夜 陰毛と呼んだやつが寝静待った頃に、そいつの家に忍び込んで、密かにじょりじょり剃ってやります。 そして、朝起きたときにわかるように、 壁一面に陰毛で恐怖の言葉を書いてやりますがね。 その時でした。 ソネットが一人外に退出したんです。 クラスのみんなが一点集中。 誰もがソネットが立ち上がったのを見たことが無かったのです。 いなくなってから10分やつは戻ってきたんです。 何事も無かったように……… ああ。トイレにいったんだ。 今日は漏れそうだったのかな… などと考えを巡らせつつ、授業が再開になりました。 授業も終わり、友達キムラと共にファミレスに飯を食いにいったんです。 それは前触れ。 ソネット伝説の始まりの…… その日に飯を食いに行かなかったら……と思うと……今となってはもうおそいのですけどね……… キムラ「あ、あのさ、ソネット今日なんかおかしくなかった?」 レーゴ「ああー。ただ便所でも行ったんじゃねーの?」 ソネットの事は常に監視を続けていましたし、 最強の精神力を持つ男として、僕らの中で超有名人でした。 しかし、喋ったこともないですから、僕らは何も知らないのです。 ソネットがどこの学校に通っているか… どこに住んでいるか… 飯も食い終わり、ソネットのことなんか話しにも出ない頃でした。 来たんですよ。 ソネットが。僕らのいるファミレスに。 そしてあっちも気がついたのか僕らの席まで来たんです。 ソネット「あ、レーゴ君にキムラ君。」 レーゴ・キムラ「あ・・・ソネ。。っと。。。ソネ君」 ソネット「一緒に食べていい?」 レーゴ・キムラ「あ………い……いいよ。」 僕らはきつねにつままれたような感覚に陥りました。 僕らがいつも見守っているソネットがここにいるんですから。 そしてソネットは喋り始めました。 ソネット「初めて喋ったけど仲良くしようよ。」 レーゴ・キムラ「あ……ああ。よろしく…」 縮れ毛を触りながらニコニコしているソネット。 ソネットは食べ物を頼み、飲み物を飲み… 世間話も終わった頃に… こう言ったんです。 ソネット「レーゴ君ってコスプレ物が大好きなんでしょ?」 ( ゚Д゚)・∵. 何故知っているそれを…キムラと一部の者しかしらない情報を…… ソネット「んでキムラ君は変態にいじられたいんでしょ??」 愕然とするキムラ。 縮れ毛を触りながら次々に僕らの性癖を当てていくソネット。 占星術師のようでした。 キムラ「は………??????なんでそんなこと知ってんの?」 恐怖の入り混じった声でキムラが言ったんです。 ソネット「え?だってレーゴ君達がいない授業の時、後ろの女子達が言ってたし。」 ぎゃあああああああ。 そんな事になってるとは…… 確かに女子の一人に言ったんです。 チアガールの制服が好きだって。 それでセックスしたいって。 それが噂になってるなんて生きていけない… 僕が落胆の表情を浮かべながら横を見てみると キムラがもっと落胆していました。 その時僕らは中学生ですから、 性癖とかが知られるのがいやなお年頃です。 コスプレ好きならともかく「変態にいじられたい」なんて噂立てられたら生きていけません。 実は僕らはこんな風に遊ばれていたのかも ()内→心の声 女子1「レーゴ君おひさ〜」(変態が!会いたくなかったんだよ!) レーゴ「久しぶり〜!」 女子2「宿題やった〜?多かったじゃん〜。」(オナニーしたの〜?溜まってたじゃん〜。) レーゴ「多かったけど全部やったよ。もちろんじゃないすか〜。」 女子3「ええ!あんなに?えらいねぇ〜」(あんなに溜まってたのに?変態だねぇ!!) (きゃはははははあはははは やっぱりあいつ変態だよ。やっぱりコスプレ好きの変態だよ。) いやあああああああああああああああああ! 公然猥褻いやぁぁぁぁぁ。 一気に支配権を握ったソネットは淡々と喋り続けました。 ソネット「結構色んなこと喋ってるんだよ?だから僕はあの席にいるんだよね。」 な………なんてやつだ…… あのいじめとも言える暴言の数々に耐えてまで情報を求めるとは… こいつはまさに裏情報屋…… すまんソネット少しバカにしていたよ… なにもできない男だと。 撤回だ。 ソネット「かなり虐められてるけどね。陰毛とか言われてるしね。でもいいんだ〜面白いし。」 僕らはもうソネットの虜でした。 何から何まで素敵な男だと。 本物の漢だと。 レーゴ「あんたすげぇよ。これからもよろしく頼むわ。まじで。色々と。男だよまじで!」 キムラ「ソネット!今度まじで情報頼むよ。またここで落ち合ったりしてさ。」 などと、もう神を崇めるような言い振りの僕ら。噂も握られてるし崇めるしかないのです。 ソネットも段々上機嫌になり、 聞いてもいないのに自分の性癖を語り始めたのです。 ソネット「僕、レズビアン大好きなんだよね。」 レーゴ「えっ……!!!!!!」 一瞬でに空気が凍りつく…… ソネット「あのね、綺麗なものが絡むのが好きなんだよね。」 レーゴ「そ………そうなんだ…」 空気が一気に変わったことに顔を見合わせるレーゴとキムラ。 レズビアン講義を気分良さそうに永遠に続けるソネット。 そして、やつはこう言ったんです。 この日最も美しい、天使のような顔をしながら… ソネット「レーゴ君たちがここにいる事知ってたからさ、家に帰ってビデオ取ってきたんだけど、見るでしょ?」 全てまるっとお見通しか…… ソネットリック恐るべし… あたかも僕らが変態かのように言ってカバンをごそごそとするソネット。 ファミレスで堂々と。AVの受け渡しか… やはり肝が座っている。 しかも知らなかったぜ。やつがこの近くに住んでるとは…… だけども、ここは負けられない意地があるんです。 キムラと僕はレズビアンビデオについてもう何十本も見ていたからです。 キムラと僕は、 まぁレズビデオ好きって言ったってたいした事無いだろう…とたかをくくっていたんです。 むしろ、いきなり「レズビアン好き」なんて言われてかなりバカにしていたんですよ。 俺らのエロには勝てないだろうと… ソネット「レーゴ君にはこれね。」 やつが取り出したAVを受け取った瞬間
恐怖におののきました。 これほどのやつがいるのかと。 言っておきますが僕らは中学生です。 題名 「ニッポンのわいせつ 農村レズビアン」 あ…ありえねぇ。 中学生が手にするものなのか? その前にレーゴがいくらコスプレ好きだからと言って農民は無いだろう。 ソネット「キムラ君にはこれね。」 と言ってキムラにビデオを手渡すソネット。 固まるキムラ。 チラッと覗いてみるレーゴ。 「喪服の同性愛妻 死んで花実が咲くものか」 ソネットは口を開けて固まる二人にこんな言葉を投げかけたのでした。 ソネット「ちゃんと見てね〜。かなり………メロいからさ………」 まるできざな男のように縮れ毛を触り誇り高く言ったんです。 そして ソネット「さてと帰ろうかなぁ〜。二人にビデオ貸せたし。」 そう言ってソネットはにこにこと風のように帰っていきました。 キムラ「あいつは何者だ?」 レーゴ「わからん。何者だ……」 キムラ「何をしにきたんだ?」 レーゴ「わからん……」 キムラ「メロいってなんだ!?」 レーゴ「わからん!!」 キムラ「間違いなく俺らを超えていることは確かだな…」 レーゴ「そ、そうだな……」 取り残された僕達とレズビデオは、静かにファミレスの蛍光灯に照らし出されていたのでした。 ソネットの通るところにレズビデオあり。 こんな格言ができるほどの体験をしてしまったのです。 その夜キムラから電話がかかって来たのです…… すごく神妙な声で。 キムラ「あのさ、レーゴさ、考えてたんだけどさ、ソネット今日、便所行ったっぽいじゃん。。。」 眠かったレーゴは適当に流そうとしたんです。 レーゴ「あー。それがどうしたん……?」 キムラ「結構………長かったじゃん……あいつの便所………」 しかし真剣に今までに無く真剣なキムラの声が僕の眠気に杭を打ちました。 レーゴ「は〜??ウンコでもしてたんじゃねぇ〜の?てか真剣になんだよ。」 キムラ「………」 レーゴ「なんだよ?」 キムラ「オナニー……」 レーゴ「は?」 キムラ「オナニー………してたんじゃねぇの……?」 ソネット事件の始まりでした。 つづく 次の話
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